そんなこと言われなくても当たり前だと思う人もいるかもしれませんが、どうしても現金が必要な時や切羽詰まった状況で、背に腹は代えれずクレジットカードのショッピング枠を現金化する場合もあります。
現金化したことで助かる人もいますし、返済に追われ大変な思いをする人もいます。
「ご利用は計画的に」などという言葉を良く耳にしますが、計画的に利用できればそれに越したことはないですが、なかなかそうも言ってられないのが現実です。
そこで、カード会社への返済・お支払いが遅れてしまうと、実際どうなってしまうのかを詳しく説明していきます。
カード会社への返済・支払いが遅れるとどうなる⁉
クレジットカードは、後払いでお買い物やお支払ができ、利用代金は決められたお支払日に銀行口座から引き落としでカード会社にお支払します。
その際に銀行口座の残高が足りないと利用代金の引き落としができず、延滞することになってしまいます。
クレジットカードの支払いを滞納すると信用情報機関に延滞の記録が載り、信用情報が悪化することは知られていますが、滞納するとどのような事が起こるのか具体的に起こりうる事態や対処法について見ていきましょう。
うっかり支払日を忘れてしまって引き落としできなかった時の対処法
クレジットカードの利用代金の支払日をうっかり忘れてしまうなんてことはありますよね。
うっかり忘れて利用代金の引き落とし日に銀行口座の残高が足りず、引き落としができなかった場合は、気が付いた時点ですぐにクレジットカード会社のカスタマーサポートセンターに連絡してください。
引き落としができていないことに気が付かなくて支払日が過ぎると、カード会社から電話・メール・催促状などで連絡が来ます。
カード会社から電話で連絡が来た場合は、うっかり忘れていたことや支払う意思があることを伝えてください。
メールや督促状で連絡が来た場合は、受け取ったらすぐにカスタマーサポートセンターに連絡してください。
クレジットカードの裏面に電話番号が記載してありますので、記載してある電話番号に電話して、オペレーターの方にうっかり忘れていたことと支払いの意志があることを伝えてください。
カード会社によって対応は異なりますが、再度引き落しを掛けてくれる場合とクレジットカード会社の銀行口座に振り込むように指示される場合があります。
2~3日程度の延滞であれば信用情報機関に傷が付く可能性は低いので、すぐに支払いが可能な場合は速やかにお支払してください。
支払日に遅れてしまったが、すぐに支払いできない場合の対処法
クレジットカードの支払いに遅れてしまい延滞が長期化すると、どうなってしまうのか詳しく見ていきましょう。
病気やケガ、事故や天災、会社の倒産やリストラなどいろいろな理由で、支払いはしたいけど、どうしても支払いができなくなってしまうリスクは誰しにもあります。
クレジットカード現金化は、現金が手元になく給料やボーナスなどが入ってくるまでの「つなぎ」で利用するケースが多く、個人事業主や法人利用の場合でも売掛などの入金に合わせて「つなぎ」で利用しています。
銀行口座の残高内でクレジットカードを利用していれば、病気や事故にあったとしても延滞が長期化してしまうような事態に陥る可能性は低いですが、給料やボーナスなどの入金をあてにしてクレジットカードを利用している場合は、いろいろな状況・事態を前もって想定しておくことが大切です。

長期延滞するとブラックリストに載る⁉
返済や支払いに遅れてしまうと「ブラックリスト」に載ってしまうという話を聞いたことがありますよね。
しかし実際には、ブラックリストというものは存在しません。
信用情報機関に事故情報(長期延滞など)が載ってしまっている状態を一般的にブラックやブラックリストなどと言われています。
個人信用情報機関は、信販会社が加盟する「CIC」消費者金融が加盟する「JICC」銀行系の金融機関が加盟する「KSC」などがあります。
クレジットカード会社のほとんどが加盟している「CIC」では支払いに関する記録はもちろん、支払いの延滞の記録も毎月更新されています。
2~3日の延滞であれば、信用情報に記録される可能性は低いですが、数日の延滞でも繰り返し延滞すると信用情報に記録される恐れがありますのでお気を付けください。
延滞が2~3ヵ月続くと事故情報が信用情報に記録され、ブラックリスト入りします。
俗にいうブラックという状態になります。
ブラックリスト入りしてしまうと、クレジットカードは強制解約になり、後になって全額支払たとしても信用情報に記録された事故情報はすぐには消えません。
CICでは、延滞が理由でブラック入りした場合、事故情報が消えるのに「5年」という長い期間を必要とします。
すぐに支払いができない場合の対処法
経済的な理由などで、どうしても期日までに支払いするのが難しい場合は、ただ延滞を待つのではなく自分からクレジットカード会社に連絡をして現在の状況を説明しましょう。
そのうえで、今後の返済計画をクレジットカード会社と相談してください。
連絡をして支払う意思を伝えればカード会社は、「返済期日の延長」や「支払方法の変更」など、できる限りの提案をしてくれます。
気まずいとか恥ずかしいと思わずに誠意を持ってカード会社に相談しましょう。
それでも今後の支払いの見通しが立たず、どうしても返済できない状態なら法律的な救済策を検討してください。
弁護士や司法書士に相談して「債務整理」という手続きを取ることもできます。
一人で悩まず、どうしようもない時には債務整理を得意としている弁護士や司法書士に相談することで、自分の状況に一番合った解決策を見いだすことができるでしょう。
ただし、そこまで切羽詰まった状況になる前に自分の借入状況をきちんと把握し整理するようにしましょう。
収入と合わせて返済計画を立て、返済期間が長くなるとしても無理のない金額で返済・お支払するようにしましょう。
臨時収入やまとまった収入があった時に多めに返済することもできるので、無理のない返済計画を立てるようにしてください。