
2010年からがきっかけ
近年クレジットカードのショッピング枠を使い、現金化の利用をする方が急激に増えていると言われています。専門の業者を使い現金を振り込んでもらったのちに、分割でクレジットの支払いをしていくことになります。利用をしたことがない方からするとなぜそういった事が行われるかよくわからない方もいるかもしれません。理由は過去の法律面での大きな変化ありました。
2010年頃までは消費者金融を利用している人が多く、TVや新聞の広告をよく見ました。
街の中では消費者金融の会社の看板を目にしないことはない時代で、まるで銀行やコンビニのATMからお金を引き出すような感覚で気軽に借り入れができる時代でした。
気軽に借り入れができる分何社も消費者金融から借り入れをして返済が間に合わなくなる方が急増しました。違法な取り立て、グレーゾーン金利などの問題が目立ち始めます。
そこで政府の介入があったのが2010年。グレーゾーン金利の廃止・総量規制という形で規制が入ります。
グレーゾーン金利

少額での借入の際(10万円以内)、利息制限法上では年率20%まで・貸金業法上では29.2%まで。…という形で2つの法律上で矛盾がありました。この2つの法律で挟まれた20%~29.2%の金利のことをグレーゾーン金利と呼ばれています。
当然、当時のほとんどの消費者金融の貸出していた利率は年率29.2%。
利益を出すため・貸し出し件数や貸し出し金額を増やすために消費者金融側ではめいいっぱい金利を高く設定します。借入件数の多い方・収入の少ない方は金利が高いことを承諾しさえすれば問題なく借り入れができる事になります。
高金利での借り入れは返済を圧迫しその返済をする為にさらに借り入れを増やしてしまう負のスパイラルに陥る方が急増します。
総量規制の制定

多重債務者の社会問題化をきっかけとして金融庁・自民党でグレーゾーン金利の廃止を盛り込んだ内閣提案改正法案が積極的にぎろんされることとなり、ついに2010年6月。収入に対して3分の1以上の借り入れを規制する総量規制が施工されました。
新たな借り入れができない方が殺到

このグレーゾーン金利の問題や総量規制の施行をきっかけに、利息の返還請求が全国的に広まり、上限金利の引き下げや利息の返還に追われた消費者金融は経営困難に陥り、倒産や買収により数を減らしました。
さらに貸金業法の総量規制により個人への融資が年収の1/3までに制限され、それまでの消費者金融は借入れ枠をどんどん大きくして無理な貸し付けをしていた為、総量規制後に借入れができなく、今まで借り入れをしていた消費者金融への返済に追われる人が増えました。
返済をしていく中で多少の要り様があり新たな借り入れをしたいというケースでは非常に困ってしまうこととなります。
クレジット現金化に注目が集まる
ほどなく消費者金融以外での資金調達としてクレジットカードの現金化が注目され初め、クレジットカードの現金化を利用する人が増えたようです。
これはグーグルでの検索ボリュームを調べることで2010年以降に急激に利用が注目されていることがわかります。

これは携帯電話やパソコンを使い、”クレジット現金化”という言葉を検索した方の数をグラフにしたものです。
2010年6月から2~3か月後に検索ボリュームが急激に増えていることがわかります。
総量規制により借り入れが新たにできなくなり、返済のことを考え始めたのちにクレジット現金化の利用に注目が流れている確固たる証拠です。
また、消費者金融の利用に抵抗がある方などもとても身近にあるクレジットカードを使い現金化をする方も非常に増えてきています。
まとめ
きっかけは2010年の総量規制に伴った消費者金融の借入利用者がクレジット現金化利用をすることをきっかけに注目が集まりました。ですが、一時的な利用にとどまらず継続的に利用をする方もたくさんいることがわかっています。
身近にあるクレジットカードを使い審査をせずにその日のうちに利用ができるメリットを感じている方が多くいらっしゃる証拠になります。クレジットカードを持っていてショッピング枠が余っていれば審査もなく簡単な手続きで利用できるため、便利な資金調達として今後も注目されるでしょう。
